2017/08/21 力を入れるタイミング バドミントンと動きの連続性

この週末は関東予選シングルスと台東区ジュニア大会でした。子供たちも元気にその力を発揮してくれました。結果云々で言えば期待通りの結果でした。私は台東区の大会の方に出向いたので関東予選シングルス組の細かな様子はわからないのですが、初戦敗退組は単純に練習量の蓄積の問題なのかなと思います。

台東区の大会の方はほぼ全試合に目を通せました。台東区の大会は毎年上位階級に挑んでどこまで出来るかが試されますが、ほぼほぼみんながみんな学年差、身長差をもろともせず、勝ちきってくれました。楽しそうに試合に挑んでいるのがとても印象的でした。

うちの三男坊もしっかり最初から最後までコート内を楽しそうに動き回っていました。母親が初めて試合を見に来てくれたこともあり、気持ちもプレーもアグレッシブでした。人生初の優勝に心から喜んでいました。私はホッと一安心の方が強かったですがね。いずれにせよ関東予選に向けて自信の種が芽生えはじめたのは確かかなと思います。

さて、試合会場では、2階と5階の2会場を階段で何往復もしたので足腰のトレーニングも捗りました。そして、試合をみながら昨日は「動きを止めるタイミング」をいろんな子で見比べてみました。うちの三男坊やそのパートナーの動きをみていていつも感じる違和感部分を解決したいがためです。

スムーズに足が出る子たち、一方で、足が出ない子の差、これを見比べてきたのです。もう一歩足を動かす時間があるのに、それが出ない。自分でも足が出ていない事は理解しているのに足が出ない。この不思議な現象はどこに問題があるのかを探ってきました。

結論から言えば、「力を入れるタイミング」がどこか?でした。足が出ない子の多くが、シャトルをヒットする前段階で、力を体に入れてしまっていました。いわゆる「溜め」という動作の段階で全身に力をいれてしまうため、もう一歩動けるのに動けなくしてしまっていました。

そんな一歩足りない子達でも、時々、咄嗟にさっと一歩動ける時がありました。良いか悪いかは別として準備が整っていない時です。ヒットする前段階で体に力をいれられないので、さっと動ける。リラックスした状態では足が出ない子でも足は出るのでした。

「溜め」と「力む」この辺の違いの感覚が子供たちには難しいのかもしれません。溜めて打てと言われているのに、実際には力をその場で発生させている。動きの中で徐々に増えてきた運動エネルギーを溜めるのではなく、その場で筋肉を硬直させ運動エネルギーを発生させていました。

軽やかにパパパっと動いて、打つ瞬間だけ力を入れる。動きの途中に力を発生させるから体にブレーキがかかってしまう。こんな感じでした。

力をどこで入れるのか?は、打った後にも影響があります、打った瞬間に力をいれていれば、その慣性で次への一歩も出しやすくなります。これが打つ前に力を込めてしまうと、打つ瞬間が慣性の力を利用している事になるため、その後の一歩は出にくくなります。

時間にすればわずか1秒ほどの違いしかありませんが、どこで力を入れるのかで、プレーは大きく様変わりするのだなと感じました。連続性が途切れるフットワークやプレーを見かけたら力をいれるタイミングの問題を疑っていこうと思います。

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