2017/09/06 溜めずに前に倒れる バドミントンとタッチスピード

15度分前で打つには何が必要か?タッチスピードをあげるための第一歩として15度前で打つために必要な意識改革、それに伴う体の使い方について今日はメモをしておきます。単純に前で打てれば良いのですが、これが出来ない子もいることが考えられるからです。

前でシャトルを捕える、単に前にポジションをとれば良い。これも一つの手段なのですが、これにはリスクが伴うため、後ろに居すぎる子以外はあまりやらせたくないものです。(後ろに居すぎる子はまだまだ多いですが)

15度分前でシャトルを捕える。しかも自然にそうなる。これが理想です。タッチスピードが遅い子の多くは、重心を構えた位置で安定させてしまっています。もちろん安定するから溜めて打てるというのもありますが、それではタッチスピードはあがりません。

重心を不安定にする。これが前で自然にとれるようになる秘訣です。軽く踵をあげ、お腹を少し前に出して構える。そこで頭を前方に持っていけば、自然と体は前に倒れようとします。この倒れ込みによって体がすっと前に出ます。この倒れ込みの流れの中でシャトルをヒットすることで、自然と前でシャトルが打てるようになります。

溜めて打つ時に発生させていたパワーは無くなりますが、倒れ込みの力を、それに代わって使えるようになっていますので問題ありません。それどころか、力をいれていない分、ヘッドスピードはより上がりますので、シャトルをより前でヒット出来てしまいます。溜める時間分のラケットワークも短縮されより速いタッチが実現できます。体も前へと行きたがるので、打った後もスムーズに動けるようになります。

タッチスピードをあげるには、溜めて打つのではなく、前に倒れ込むように打つ。攻めのショットも守りのショットも同じです。お腹をちょっとだけ前に出して構え、意識を前にもっていけば重い頭は前に振り子のように動き出し、体は倒れる。筋肉ではなく体に本来そなわったメカニズムを利用してシャトルをヒットする。古武術的な動作を取り入れれば良いのです。

単に前で打ちたいからと、意識だけ前にしても、体がついてこなければ実現は不可能です。意識によって重い頭を振り子のように使える、お腹ちょい出しの不安定な構えが大切になってきます。お腹ちょい出しは、骨盤も立つので、より幅広い動きにも対応できます。

倒れ込んで打つ。あくまでもイメージではありますが、タッチスピードをあげるには「溜めない」が大切です。

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