2017/09/11 肘と三角形 バドミントンとラケットワーク

この土日は久々に全体練習が3面体育館で行われ、練習の少ない初心者組がどうなってしまったのか心配に見ていました。合宿で伸びた子がまた昔の形に戻り停滞してしまったり、コツをつかんだのか久々の練習なのによりしっかり打てるようになっている子と様々でした。

日々練習している子たちが見本をみせアドバイスをしながら、意識の面でまだまだ課題はあるものの、歩みは遅くとも成長につながる練習へと前進してくれています。私も初心者の動きを久々に見た中で、どこがヘンテコなのかこれを探っていました。

土日で感じたヘンテコな部分は、まぁあれこれあるのですが、ラケットワークが一番気になりました。シャトルは打てるところに投げてもらっているが、打てない。ラケットをほんの少し動かすだけでも良いのに、その軌跡がわざと当たらないようにしているように感じました。

私が意識しているラケットワークの基本は、三角形に動かすですが、これが直線の子が多いように感じました。飛んでくるシャトルにあせて腕を引き、そこから一直線にラケットを出す。一見、何も問題ないようにも見えても、この時、肩甲骨が開いていないため腕だけが上下動している感じでした。

素振りの基礎を忘れてしまったのかなと思う子が多くいるなと感じました。シャトルばかり打っていると、どうしても当てよう当てようとして、簡単に当てるだけの直線運動を選んでしまうようになってしまうのでしょう。もちろん練習が久々だったのでその想いも強かったのかなとは思いますが。

三角形とはいうものの、実際には、直角三角錐を横に転がしたようなイメージです。三角錐の先端は相手コートに向いていて、肩から水平横に直角三角形の底辺、肘側が直角の部分になります(⊿)。肩甲骨を広げる動きが第一で、肘を水平横に広げます。次に、わきの下をあけていきます。肩甲骨が開いたらそこから肘を上に移動し、45度くらいの角度までもっていきます。最後に前の三角錐の頂点に向かって振りだす。

これが私がイメージしている三角形の肘の動きです。ロブの場合は、肘は下に落としていきます。三角錐をごろんと上下逆にするだけです。横に行ってから上下が体幹がブレずに安定します。肘を上下してから肩甲骨を広げようと横の動きにいれても結果的には同じことは出来ますが、体幹がぶれやすくなります。

ヘアピンの時は、手首の動きを三角形を意識しています。肩甲骨を開くように肘を前に出し、ラケットもネットの方に出します。そこから一度横方向に軽く動かし、肘を曲げる動きで手首を真下に若干落とします。そこから三角形の斜辺に沿ってラケットを前に出します。ノンフェイントのヘアピンです。

この動きの良い所は、肘の曲げ加減で、同じフォームでアタックロブに変更することも出来ます。追い込まれたりしていて三角形をイメージできない時は、私もミスが増えてきます。直線的にラケットをシャトルにぶち当てよとしてしまうと、面の角度の準備が間に合わなかったりするからです。

スマッシュやクリアの時は、力をプラスするために、肘は横、下、上、前へと4段階で動く感じです。オーバーストローク、ドライブ、プッシュ、ヘアピン。大きさは違えど、三角形をイメージすることで、ラケットワークは安定します。これを意識出来ない時は、力任せであったり手打ちになりやすいです。

初心者のラケットワークの多くは、肘が先に上下し、横に広がることなく、そのまま直線。肩甲骨をしっかりひらく横への肘移動が欠けている。そんな印象を受けました。こうやって言葉で書くよりも目で見せて体感させてあげるべきところですが、説明するときには言葉も理解を助けるのであえて言葉だけで書いてみました。

初心者以外でも、ロブの時に、先に肘を上下(後ろ方向に引く)に移動している子もまだまだ多いです。うちの三男坊もその一人なので、横、下。横、上。この初動方向を素振りの時にでも順番変えてみたら?と言っておきます。変えると何が変化するかは練習の時に体感してもらいます。きっかけは与えられますが、変えられるかどうかは本人次第ですからね。

息子は器用な方なのでまだ良いのですが、不器用な子にはどう伝えると良いのか、ここは本人たちの反応をみながら試行錯誤ですね。きっかけが混乱のきっかけにならないように、注意しながら。水曜特訓DAYが早く復活して欲しいなと思う今日この頃です。

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