2017/10/03 不貞腐れたり怒ったり バドミントンと試合態度

試合中に明らかに不貞腐れた態度をとってしまう子たち。態度が悪いと言われてても一向に姿勢を正す姿はみられない。試合結果が良い時が続けば、その姿をみないだけで、結果が良くない時には、またまたその悪態が姿を現す。

そこまでバカな子ではない。言ってわからない子でもない。それでも一部の子は、この不貞腐れた態度をとり、試合中にキレた状態になってしまう。精神的な未熟さがある小学生ですから、成長を待たねばならない。こう思う事もあるのですが、いつまで待てば良いのやら。。

このまま内面は子供じみたい精神のまま大人になってしまう事だってありえるわけで、将来を考えると待つだけが良いとも思えない。怒っても叱っても変わらない事はいままで見てきて痛感しています。誉めてももちろん変化なし。こんな状況なので私なりに具体的にどんなサポートが必要なのか?これを考えてみました。

まず小中学生の彼ら、彼女らの不貞腐れるのはいつも、自分のショットが明らかにミスになった時です。連続自爆をしている時です。相手が誰であろうと関係ありません。明らかにレベル差があり本人が優位、結果も明らかに勝ちが見えている時でさえも、心の余裕はどこへやら、不貞腐れる瞬間が出てくるのです。

また不貞腐れた状態から通常の精神状態に戻るのは、大概が自分の思った通りの展開で点数を重ねられた時です。傍から見ていて、それほど良い展開でもなく、単に格下相手の弱点を攻めてるだけじゃないのか?と思うのですが、ドヤ顔をし、その子の中ではそれで精神が安定するようなのです。

見ていると首を傾げたくなる自爆とドヤ顔。この両面から考えると、どうもその子のある部分がこの不貞腐れる問題の原因なのではないかと感じるようになりました。

理想と現実。このギャップが不貞腐れる子たちは大きいのかなと。自分はもっと出来る。これくらいは出来て当たり前。こういった自分の中で構築された理想の姿が、現実のレベルと離れすぎている。実際、彼ら彼女らの普段の会話でも、この「理想」は誇大な表現やほんの少しの虚言癖を通じて感じることがあります。

試合中にも、自分は本当ならもっと出来るのだけど、膝が痛いから、腰が痛いから、今日は調子が悪いからと言い訳っぽい仕草が出てしまっています。傍から見ていると「いつもと変わらないのでは?」と思うのですがね。また、目標や今後の自分について、話を聞くと、出来もしない事やかなり大き目の目標を掲げたりします。

理想を高く持つのは悪い事ではありませんが、それが現実離れをしていれば、実際の試合などでは現実とのギャップに苦しむ事が多くなるわけです。理想は理想ですから、その瞬間で出来ない事の方が多いのにも関わらず、それが今その瞬間にも出来ると思い込んでいる。

根拠の無い自信家でありながら、現実には「出来ない」が繰り返され自分の中には劣等感が蓄積されていき、不貞腐れたり怒ったりしてそのストレスから逃れる。不貞腐れや怒りを治そうとしても治らないのも、それがストレスから自己防衛のために出さないといけないものになっているからなのでしょう。

彼ら彼女らのケアには、理想と現実。このギャップを埋めてあげる事が大切です。「理想ではそうかもしれないけど、今はそれを実現できる精度が低い。練習でもうまくいく確率低かったでしょ。もっと精度を上げないと試合では理想の姿には届かない。それが普通の事なんだよ」「理想は理想。それは将来の事。目標での事。練習で理想は追いなさい。試合は今できる事を試す場だよ。」「理想と現実の差が大きいと出来ない事が多くなって苦しくなるよ」などなど、客観的に現実を受け入れる訓練をさせてあげないといけないのかなと思います。

理想は無いよりあった方が良い。しかし、その理想が自分の延長線上にある理想なのかはしっかり考えないといけません。お兄ちゃん、お姉ちゃん、動画の中の人と、あこがれを抱く対象はいろいろあるでしょうが、自分にあった理想の選手でない事も多いのです。その事を徐々に徐々に大人への成長の中で、しっかり調整していってもらいたいなと思います。

理想と現実のギャップは、大人でも子供でもどんな人でも大なり小なりあるものですが、その差が大きいと人間関係の構築も難しくなるものでもあります。自分の現実を見つめ直す機会を定期的にもちたいものですね。

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