2017/10/26 ダブルスペアの精神レベル バドミントンと団結力

昨日のメモで「思いをひとつに」を書いた後に、自分の記事を読み返しながら、「思い」というものについて、うちのジュニアのダブルスペアで、現状どうなのかなと振り返ってみました。

まずダブルスにおいて、東京予選敗退ペア、関東大会初日敗退ペア、関東大会入賞ペア、関東大会優勝ペアと、普段の彼ら彼女らの「ひとつの思い」がどれだけのものなのか?を振り返ると、予選敗退ペア(うちの息子たちですが。。)は、単なる仲良しペア。そこには共通の目標や夢がありません。まだまだ自分の事で精一杯という感じですから「仲が良いだけで思いはバラバラ」。

関東大会初日敗退ペアは、仲良しレベルを超えて、互いに目標を共有できていましたが、目標達成に向けての行動・意思表示までは出来ていませんでした。「思いはひとつだが、行動はついてきていない」仲間レベル。関東大会入賞ペアは、仲良しレベル、仲間レベルもクリアしてはいるものの、二人で困難をクリアした経験が乏しく、深い絆という面でまだ未熟に感じられます。「思いは一つに頑張れるが、壁の前で立ち往生する」同志レベル。

最後の関東大会優勝ペアは、仲良し、仲間、同志レベルはクリアし、絆レベルも強く感じられるペアになっていました。パート―ナーが直前まで怪我でまったく練習できていなかった。復帰がなんと1週間前と、大会前に大きな困難が待ち受けていました。それでも互いの目標にむけて二人で意見交換をしながら、1戦1戦困難を乗り越えていきました。普段なら楽勝の試合のハズがいずれも不安の中での戦い。でも勝つ!パートナーの怪我による弱点を二人で共有し前向きに挑む。

正直、優勝はきついだろうなと思っていたのですが、絆を強めた二人は、困難に打ち勝ち、結局優勝してしまいました。「思いはひとつで頑張りながら、二人で困難を乗り越えてきた」絆レベルに成長していたんですね。

こうやって、試合に対するペア間の思いを細かくみていくと、「結果」と「思い」は比例するようにも感じてきます。もちろん技術レベルが「思い」に影響を与える部分は大きいですが、なぜ勝てそうで勝てないのか?もう一歩高いステージに進むためには何が改善項目なのかを考える上では有効かなと思います。

全国大会に出場する3ペアは、いずれも同志レベル以上。練習日以外でも行動を共にする事もあり、共通の思いをもち意見交換もできる良いペアばかりです。しかし、ここから先は、絆の部分、ペアでどれだけ困難を乗り越えてきたのかが結果に現われて来る事でしょう。

バドミントン以外のどんな経験でも良いので二人で困難を乗り越える体験を蓄積して欲しいなと思います。昨年は、全国大会へ関東1位で出場、全小団体戦も負け知らずと結果が良すぎて、絆がゆるんだまま全小個人戦に挑み、よもやの初戦で負けたペアのリベンジを果たして欲しいなと思います。

困難を乗り越える絆づくりに辿り着いていない段階のペアたちは、そこまで到達できるようペア間の「思いをひとつレベル」をあげて欲しいですね。仲良しペアには喧嘩も必要。仲間ペアには行動を共にする意識が必要。同志ペアには困難を乗り越える経験が必要。絆ペアには、絆をより強くするために思いをひとつをレベルゼロから再出発が必要。

個人的には、6年女子ペアが楽しみです。関東大会初日の困難を乗り越え、次の日には目指してきた全国大会への切符を手にし「思いは一つ」のレベルアップがなされたからです。ぐっと技術力も精神力も伸びる一番良い状態です。油断せず怪我無く頑張れば良い結果につながるかなと思います。5年男子ペアはここが若干課題として残ります。二人で困難な壁を破る経験をどれだけ積めるか?怪我での連戦で絆の深まった4年男子は、怪我が無い状態で再出発できるかどうかにあります。まぁ、まだ2年ありますから焦らずじっくりで良いとは思いますが、突き抜けるならこのチャンスを逃さない事です。

ここまでダブルスペアについて考えてみましたが、若葉の団体戦、バドミントンのジュニアチームとしても、「思いをひとつ」のレベルアップは欠かせません。団体やチームとしてはまだまだレベルは高いとは言えません。特にチームはいろんな人が混在しますから、どれだけ多くの人を同志レベルまで持ち上げられるか?、そして絆レベルの人と共にチームを良くしようと思えるかにあるかなと思います。

もちろん仲良しレベル、仲間レベルの人が不要という意味ではありません。良いチームは思いもピラミッド型になるものですから、ピラミッドの上部だけで事を進め無いようにしながら、土台となる必要不可欠なこのレベルの人たちと共存していく必要があります。最初はどんな人でも仲良しレベルからスタートです。チームに好循環をもたらすのも、思いレベルを成長させようとするこの人たちあっての事です。

森は毎年、内部は少しずつ入れ替わりながらも、その形が維持され多くの生命の成長の場となります。チームがこの森のように成長する人たちに満ち溢れた形で維持されていけばなと思います。大きな象徴的な木が倒れたとしてもその形は維持され、選手、保護者の成長の場であり続けるジュニアチームになるよう私もサポートしていきたいと思います。あと2年ちょっとでどこまで出来るかはありますがね。

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