2017/11/14 練習グループの作り方 バドミントンと運動能力判定

ジュニアの人数も増えてきた中で、今後どのような練習区分けが必要になりそうなのか?これを考えてみました。一般的には高学年、中学年、低学年と、年齢で分ける事が多いのでしょうが、高学年の初心者、低学年の中級者という子も混在するわけです。

そしてまた運動能力の高い子、普通の子、これからの子とその中でも存在していきます。初心者でも運動能力の高い子は、あっという間に上達します。一方でバドミントンの経験年数は多くても、運動能力が今一つな子は、なかなか上達しないものです。

運動能力が育っていないのに、バドミントンの経験だけが積みあがればヘンテコな癖が体に染みつき、成長スピードを自らの手で遅くしてしまうなんて事もあるように感じています。 年齢以上に、その子がどの段階の運動を必要としているのか?これを見極めてあげる事が長期的なバドミントンレベルの向上につながるのかなと現段階では感じています。

仮に、運動能力による区分けにする場合は、その評価値が必要となるのですが、これは小学校の運動能力判定の結果で良いのかなと感じます。バドミントンを基準とした評価項目でも良いのですが、経験の差が影響することなので潜在的な運動能力が埋もれてしまう可能性が大きいからです。

評価Aの子達=グループA「バドミントン強化組」、評価Bの子達=グループB「バドミントン挑戦組」、評価C以下の子達=グループC「運動を沢山楽しむ組」のような感じでわけてあげつつ練習メニューを分けてあげると良いのかなと思います。

グループAでは、バドミントンの試合を想定した実践練習(練習A)。
グループBでは、バドミントンの様々な技能の反復練習(練習B)。
グループCでは、運動を沢山やってみる練習(練習C)。

などを全練習の中でメインにおき、グループAなら 練習Aが6割、練習Bが3割、練習Cが1割。グループBなら練習Aが2割、練習Bが6割、練習Cが2割。グループCなら練習Aが1割、練習Bが4割、練習Cが5割。 など練習ABCの割振りを変えてあげると良いのかなと思います。5つのグループに分けたら練習も5つ。2つのグループに分けたら練習は2つと。区分け分のメイン練習を準備して、割合で変化させる感じです。

初心者であっても、グループAに位置する事も可能なので、「なんでバドミントンが下手なのにあっちのグループなの?」と声に出すちびっ子や保護者もいるとは思いますが、3か月も経てばその理由はわかるでしょう。

練習Cに近い運動を、今まで他のスポーツや遊びの中でやってきていたからバドミントンが初心者でも上のグループに入っているんだよと。高学年でもグループCの子の親は不満に思うかもしれませんが、バドミントンはそんなに甘いものではないと伝えれば良いだけです。

Q1・運動やスポーツが好きですか?
Q2・放課後や休みの日にも運動をしていますか?
Q3・自分の体力に自信がありますか?
Q4・運動やスポーツはあなたにとって大切なものですか?
Q5・これからも運動やスポーツを続けていきたいですか?
Q6・体育の授業は楽しいですか?
Q7・友達同志やチームで運動するのが楽しいですか?
Q8・体育で学んだことを他でもやってみたいと思う事が多いですか?
Q9・最後までやり遂げてうれしかった事が沢山ありますか?
Q10・難しい事にも挑戦してきた事が沢山ありますか?

この10個の質問は運動能力の評価がAだった子の多くがYESと答え、評価A以外も含めた全国平均とのYES/NO回答差が大きかったものです。(参考:全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果の概要)

運動能力判定をせずともこのアンケートを子供に行ってみれば、親の願望ではなく、お子さんに今必要なものが何かを教えてくれるかもしれません。親のバドミントンへの願望をかなえるには子供の運動能力の土台が必須要素。この事を親も理解しサポートする。こういう感じになれればなと思います。

グループAに子供が育つまでは、子供が上達しないと嘆くより、ぐっと我慢して、足りないものをサポートしてあげる。それが大人の役目であり見てあげるべきところかなと思います。グループAに育っていれば、他のスポーツに転向してもやっていける保険にもなります。

ひとまず、明日から数か月ぶりに再開される水曜特訓にでもこの辺を意識して、区分けを工夫し練習してもらいます。やってみると他にも課題が出てくるでしょうから、ひとつひとつ改善していってみます。

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