2017/12/07 進化する子と老化する子 バドミントンと複雑性

昨日は水曜特訓DAYでした。自由参加であるため2,3年前は3名のみの参加という時もありましたが、最近はジュニアの半数以上が参加し、大賑わいとなっています。初心者から団体レギュラー組、さらには中学生とレベル差はマチマチですが、元気に頑張ってくれています。

いつもの練習をベースにしつつ、少しアレンジを加えて練習してもらっているのですが、そんな中で、中級以上の伸び悩む子達の動向をみていると、どんどん楽をしてしまう傾向にあるなと感じます。ドロップ交互をさせると、いつの間にかロブをあげても下がらなくなる、ドロップだと言っているのに無理な体勢からカットを使ってネットにかける。

進化をして欲しくて若干複雑さを増しての練習をしているのに、やっている本人がどんどん楽な方へ、単純化へと進んでしまう。こんな感じを受けます。この単純化が身にしみてしまっているこの手の子達は、試合になっても単純なラリーなら力を発揮できるが、ちょっと予測と違うところにくると凡ミスを連発してしまいます。

普段の練習で、単純な方を基本としてしまっているつけが試合でしっかり現れるといった感じです。昨日も、中学1年女子、4年男子の二人は、凡ミスオンパレードで、相手に点数をあげていました。本人は一生懸命試合をやっているのでしょうが、練習できるのにしなかった事は、ただでさえ不器用な二人ですから、試合ではミスになってしまいます。

進化するための単純な反復練習はより複雑な方向性をもって挑む。これが伸びる子と伸びない子の大きな練習意識の違いだと改めて感じました。進化とは複雑性を増す事です。単純化は老化へと向かいます。おばあちゃん?おじいちゃん?二人がそう見えてしまうのも進化ではなく老化の方向性をもっているからなのかもしれません。

もちろん単純に考える事も大切なのですが、それは問題が複雑化した時の話です。複雑な問題にぶち当たることなど、ジュニアのこの時期にはほとんどありません。目指すは複雑化、つまりは進化の方向性。この意識をもって練習に挑んで欲しいなと思います。

この時期にしっかり進化する方向性を身につけないと、今後のバドミントン以外の勉強や社会生活などでも心配になってしまいます。楽しくやるのと楽をするのは別物です。

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