2017/12/11 目に見える差と見えない差 バドミントンと選手評価

この土日で久々の公式戦である東京都シングルスが行われました。私は二日目の4年生以下の試合を観戦に行ってきました。うちの三男坊も奮闘し、最低限のノルマはクリアしてくれました。配球面での課題、凡ミスといった部分はこれから春までに意識を高めれば、本格的に戦える子になるなと感じました。予定ではあと9か月で負けた子には追いつけるはずです。

そんな三男坊に帰りの車の中で「1回戦勝てると思ってた?」と聞くと「本当は、勝てないかもって思ってた。」と、前日までは「勝つ」とはいっていながらも自信が持てていなかったようです。「強くなってるから勝てるよ、って言ったでしょ。」「うん。」と、珍しくすんなり会話が終了し、自信の芽がしっかり育ったことも確認できました。一つ一つ階段を登ってくれています。まだまだこれからですがね。

それにしても、ひと夏超えると、どのクラブの子であってもグイグイ力をつけ成長しているものですね。頼もしい限りです。外部のこういった刺激がまたまたクラブに戻っての成長の肥やしになる。うちの4年男子常勝3人組も、そろそろ危機感をもってくれるでしょう。確実にシングルスの実力差は縮まっていましたからね。

全小に向けてダブルス的な練習が多かった事もあり、差が縮まって当然といえば当然ではありますが、シングルスのドライブ合戦やネット前の速度、ラケットワークからすると、ダブルスではグイッと差をつけている感じかなと思います。目に見える差は縮まりましたが、目には見えない差はしっかり広げられている感じです。子供たちにはそれは見えませんから、危機感をもってくれたら大成功です。

2月のダブルスに向けて、他のクラブがダブルスを仕込んでいる間に、こちらはシングルスの強化がすすめられるでしょう。「他のクラブと差が縮まってたよ。」と言えば、子供たちのお尻に火がつきますから、良い傾向です。

差が縮まった原因の一つは、単純に、うちのジュニアの子達の多くが、シングルスのコート内体力が欠乏した点ににあります。ダブルス的な練習が多かった事もあり、スピードはどの子もグンとアップしているので、ストップに今まで以上に負荷が増えました。その為、体力がより削られるようになった事が背景にあるのだと思います。

シングルスではもっとゆったりと動いても良いところまで、ダブルスのスピードで動いていました。体力が減ったというより、体力消費が激しくなっていたのです。最大体力を伸ばせば、このスピードを長く楽に維持できるようになるので、冬場にがっつり心肺機能の底上げです。

シングルスの練習で伸びるもの、ダブルスの練習で伸びるもの、それをうまく切り替え活用できているのが今のうちのジュニアの好成績が続く理由でもあります。あの子、昔はずっと優勝していたのに伸びていないね。と外部の人が今回の東京都シングルスで感じたとしても、実はダブルスではお化け級に伸びていたりします。

それぞれのお子さんが、今ダブルスで伸びる時期なのか?シングルスで伸びる時期なのか?こういう視点をもってあげられると、間違った評価を下す事無く、その子の可能性をしっかり伸ばし続けられるのかなと思います。

今、シングルスとダブルスとで、どちらで伸びるのかを外部から判断するには、「できる」より「できた!」を子供自身が多く感じられている方を選べば、ほぼ間違いありません。試合のラリー中に、「おっ、出来た!」「あれ、今の良かったかも。」という顔を見逃さない事、これが支える人のお仕事です。

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