2018/01/30 前衛の高速ラケットワーク バドミントンと肘抜き

昨日は、夜練習に三男坊を送り届けた後、家で他の子供たちにご飯を食べさせお留守番をしていました。たまたまテレビをつけるとケーブルテレビで、バドミントンのインドネシアマスターズのダブルスの試合が行われていました。普段、テレビを見ないので番組表など確認していなかったので、テレビで放映されているというだけで、とても新鮮な気持ちになりました。

女子はタカマツペアとインドネシアの試合、男子は、中国長身ペアとインドネシアペアの試合を見る事が出来ました。特にインドネシアのスカムルジョ選手の前衛の動きに惹きこまれ、どうしてあれほど前衛で強く早くラケットを繰り出せるのか?これを研究していました。

以前もこのメモで書いたように、肘(ひじ)の初動スピードが速いというのはもちろん感じたのですが、もう一つ肘の使い方の違いを発見する事が出来ました。バスケットやダーツのトッププロが使う動作原理、古武術などでも登場する、いわゆる「肘(ひじ)抜き」を使っていました。

うちのジュニアでも「膝(ひざ)抜き」の運動を少しづつではありますが、体に覚え込ませようとしていますが、同様に「肘(ひじ)抜き」も、体に覚え込ませると、前衛でのラケットワークが向上するのかもと思った次第です。

肘抜きとは、「腕を前に振り出す。」この動作を行う時に、肘を固定し、筋肉主導で振り出すのではなく、肘を後方に若干引くようにすることで、自然と腕が前に倒れていく動作を言います。

バスケットで言えば、ドリブル時、肘を固定するのではなく、肘の力を抜き、リズミカルに細かくスナップを利かすようにしたり、シュートの際に、腕でボールを押し出すのではなく、肘を引くようにして、腕が前に倒れるようにしてクイックなシュートを実現したりします。

また、ダーツを投げる場合でいえば、、我々一般人は、通常、肘を固定して腕を前に振りだしますが、トッププロとなると、肘を後方に引くようにして、腕が前に倒れる身体の仕組みを利用して、投げます。筋肉をあまり使いませんから、疲労も軽減できますし、何よりクイックな動作が実現できます。

スカムルジョ選手の前衛での肘の動きに注目すると、こんな「肘抜き」の動作がなされていることに気づけます。ネット前でプッシュやドライブをする際には、腕を前に振り出すというより、肘をキュッと引く(後方に上げる感じ)動作をベースにラケットを振っている感じでした。

実際、その動きを私も真似て素振りをすると、リズミカルにラケットが動き出し、肘の固定が外れている分、ラケットヘッドも咄嗟に上下左右へと動かしやすいと感じ取れました。そして、時々、これで打っている時あるなとも感じました。自分の前衛の調子が良い時の感覚です。

シャトルを上手く前衛でとらえきれない時は、肘が柔軟でない時。今までは、単に調子が良い、悪いだけと感じていたものでしたが、こうやって動作原理を探ると、肘に原因があったのかなと思えてきます。原因がわかれば、改善のしようが出てきますから、安定したパフォーマンスを発揮できる事につながります。

今日は、肘ひとつに注目しましたが、膝や骨盤、肩甲骨なども含め、調子の良い時と悪い時の関節部位の動作の違いについて、自分の体でもう少し探っていこうと思います。最近は、中々、バドミントンをする機会が無いので、ボチボチですがね(笑)。頭でっかちにならないように気をつけつつ。

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