2018/06/21 早く走れる子よりも早く歩ける子 バドミントンとフットワーク

しばらくぶりの更新となります。シングルス力を高めたい。そんな思いもあり子供たちは足腰の鍛錬を例年以上に行ってくれています。技術を活かすも殺すもフットワーク次第。

フットワークが安定しなければ、もう一つのシングルスの課題であるポジショニングの最適化もはかれません。どこにいれば届くのか?どこにいればチャンスが増えるのか?崩れず速やかに最適なポジションへと都度移動しつづける体力も必要です。

そんな子供たちの走る姿とフットワークを重ねてみると、シングルスで、体が崩れがちな子にはある特徴的な走りが目につきます。足の早い遅いではなく、足の回転数です。

ラリー中に崩れる事が多い子の走りには、歩幅が広いという特徴があります。一方で崩れにくい子の走りは、歩幅が狭くなっています。狭い歩幅で足の回転数が多い子、これがフットワークの安定につながるのだなと感じます。

一般的にフットワークは少ない歩数で動くが基本とされていますが、小学生の筋力や体幹の成長を考えると、一般論は捨て去ってしまうくらいの方が良いなと感じています。少ない歩数で動こうとすると、当然一歩一歩が大きくなります。その為、一歩動くその動作だけで、姿勢や視線がブレてしまう事が多いのです。最後の一歩はさらに大きく出すわけですから、ブレブレとなり体勢のリカバリーは難しくなってしまいます。

小学生やシニアの筋力や体幹に自信がもていない身体であるなら、肩幅程度の歩幅で体勢や視線を維持した中で、最後の一歩を出す感覚の方があっているように思います。もちろん歩幅が狭いので、足の回転数をあげる必要があります。どんどんどんと3歩ではなく、どどどどどと5歩で小刻みに移動する事になります。

また歩幅が大きいともうひとつの弊害があります。下半身の筋力が育っていない場合、体を反転させるのも一苦労します。この時、大きな歩幅で反転しようと試みると、あらかじめ予測できたところにしか反転は出来ません。予測が外れると、出してしまった足をさらに方向転換させる筋力が必要不可欠になるのですが、それは備わっていません。

体を反転、方向転換させる時に、歩幅を狭くしておけば、体勢のリカバリーが速やかに行われ、次の動作へと移行できます。

小学生のフットワークは、足の回転数をあげる。これがポイントなのかなと思います。早く前後に走れる子よりも、早く前後に歩ける子を目指す。こんなイメージでフットワークを再確認して行きたいなと思っています。

早速、水曜特訓DAYで、追いかけリレーを歩きバージョンでやってみたところ、前進はまだ良いとして、後ろ歩きの時に、足の回転数が極端に遅くなる子がいる事が分りました。これでは下がれないわけだと感じました。思った以上にダメダメでちょっと衝撃でした。。

フットワーク技術の前に、歩く事から再確認です。

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