2018/06/27 基礎打ちと試合練習の大きな違い バドミントンとプッシュ

前回、久々の更新にもかかわらず、記事を読まれて、さらには質問までいただけました。ありがとうございます。もう少し更新頻度を高めていこうと素直に思いました。頑張ります。 さて、質問への回答です。今回は、プッシュのバックアウトについてです。以下に回答いたしましたので、参考になれば幸いです。

Q.基礎打ちではだいぶ沈められるようになったプッシュですが、ラリー中の時は気をつけて打ってもバックアウトします。入れようと思うとかなり弱くなり、拾われてしまいます。 目線や勢いなど気にして打っているのですが、効果が今一です。何かコツが有れば教えてください。

A.基礎打ちのプッシュとラリー中のプッシュでは、何が違うのか?ここをまずご確認下さい。通常基礎打ちであれば、プッシュをするという大前提で行っているかと思います。 しかし、ラリー中となると甘い球が来た!プッシュ!と判断する時間が生まれてきます。

この一瞬の判断時間が増えるために、ラケット位置、ラケットヘッドの向きや角度、足腰の準備といった基礎打ちの時は、当然準備しているものを、大急ぎで整えプッシュに至るのかと思います。

大急ぎで準備するわけですから、準備が間に合っていないなんてことも多々あるのかなと思います。準備しているから打てる。この大前提が違いを生みます。

技術的には、バックアウトをするとの事ですので、ヒットの際に、ラケットヘッドの角度が下方向を向いていないとか、ヒットポイントがネットから遠い位置となっているのかなと思います。 小学生なども、プッシュをあわててしまいバックアウトやネットにかけるなんてことも多いです。

まず一番大切なコツとしては、心の準備です。プッシュが出来るラリーになるパターンを覚え込んでおきます。

ネット前に落としてきそうな場面、相手のレシーブが浮いてきそうな場面を、頭の中に描いておけば、勝手に体がプッシュするように動いてくれます。 プッシュできる球が飛んできたからプッシュをするのではなく、プッシュできそうな球が来ることを予測しておいて狙い撃つ。こんな心の準備があると良いです。

心の準備をしていない場面であったなら、無理にプッシュに走らず、ネット前に落としたり、ドライブにするなど、より確実性の高いショットを選択するようにしておくと良いです。

技術的なコツとしては、プッシュする準備の優先順位をしっかり意識しておく事かと思います。

1番目は、ラケットの先端が下を向くようにラケットの準備です。 これだけで浮く事は無くなります。面にシャトルに当たれば、勝手にプッシュになるので、若干反応が遅れたとしても攻撃が続けられます。

2番目は、出来るだけネットの近くでヒットする。ネットから遠ざかれば遠ざかるほど、角度の調整やら強さやらを感覚的に調整しないといけなくなります。 強さや角度を考える前に、前でヒットする事を意識すれば、弱くても角度がつきますし、相手に準備する時間を与えませんので次に甘い球が返ってくる可能性が格段にあがります。 ネットに近いところでプッシュすればネットインも自然と増えてきます。

3番目が移動です。出来るだけ良い体勢で打つための移動です。ここまで余力があれば、コンパクトにプッシュする事だけ意識すれば普通はミスにはなりません。強いプッシュを打つかどうかもこの体の準備次第です。 「動いてから打つ」がバドミントンの基本ではありますが、ネット前においては、そんな余裕はありませんし、シニアであれば急に動くとバランスや視線がブレやすいので、移動は最小限で打つようにした方が良いです。

基礎打ちの段階で、この優先順位をベースに繰り返し練習し、体が自然と動くようにしておくと良いです。

プッシュだけではありませんが、基礎打ちと試合練習での大きな違いは、予測の範囲内にあるかどうかです。予測の範囲内ならより強く早く前で打てるように工夫し、予測が外れた場合には、慌てずに確実性の高いショットで我慢の展開の中で、チャンスを伺えるようにしていきたいですね。

尚、予測の範囲を広げるには、試合を沢山観察し、相手のラケット位置やフォームやフットワークなどから次に来るショットを予測しまくる事で予測力が高まります。当たり外れは関係ありません。予測する回数を増やすことが一番大切です。「あれもある!これもある!だけど、ここに来たらチャンス!」こんな脳の回路を強化してみて下さい。チャンスでしっかり決めて、それ以外は我慢できるようになり試合巧者となる事でしょう。

バドミントン旅行が出来る宿